教育学研究科長挨拶

学部で教育や心理学、日本語教育などの専門分野を学んできたみなさん、そして学校現場で日々子どもたちと向き合い、より良い教育のあり方を模索されている現職教員のみなさん。自らの実践や専門性をさらに深め、教育の未来を切り拓きたいという熱意をお持ちではないでしょうか。
本学の教育学研究科は、そうした高度な学びへの意欲に応えるため、「高度教職実践専攻(教職大学院)」と「教育支援専攻(心理支援コース・日本語教育コース)」という二つの大きな柱を軸に、多角的な学びの場を提供しています。
まず、教職大学院では、理論と実践の往還・融合を重視しています。「教科教育・特別支援教育プログラム」は、全教科および特別支援教育を網羅し、大学での理論と教育現場の実践を往還・融合させる学びを特徴としています。置かれた状況の中でリフレクションを通じて最適解を見いだす力、周囲との協働の中で成長する力、そして専門性に基づき自律的に判断し環境へ働きかける力を有する教員の養成を目指します。また、現職教員を対象とした「学校マネジメントプログラム」では、神奈川県内の教育委員会から派遣されたミドルリーダーが小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の垣根を越えて高め合い、次世代の学校運営を担うリーダーシップを磨いています。
一方、「教育支援専攻」では、専門職としての高度な支援力を追求します。「心理支援コース」では公認心理師・学校心理士の資格を基盤に、医療・教育・福祉の三領域にわたる実習と少人数教育を通じ、的確なアセスメント力を持つ専門家を育成します。 「日本語教育コース」では、専門的な言語知見とバイリンガル理論を駆使し、日本語指導が必要な子どもやその家庭をトータルに支え、多文化共生社会を牽引するリーダーを養成しています。
社会構造が激変し、教育課題が複雑化する現代において、異なる専門性を持つ人々が協働して課題を解決していく重要性はかつてないほど高まっています。 本研究科での学びを通じ、みなさんが多様な他者と共生・協働しながら、自らの意志で新たな未来を創造していくことを心より期待しています。
本学教育学部は、明治7(1874)年の小学校教員養成所に端を発する、本学で最も長い歴史を持つ組織です。昭和24(1949)年の横浜国立大学としての再スタートを経て、令和6(2024)年には開学75周年、そして教育学部創立150周年という大きな節目を迎えました。 長年にわたり教育界へ多才な人材を輩出してきた伝統と使命を胸に、私たちはこれからも神奈川県域の教育の発展に尽力してまいります。地域のみなさまと共に、希望ある未来を創造していきましょう。
教育学研究科長 物部 博文


